2008年に公開された映画「崖の上のポニョ」
「崖の上のポニョ」は、ポニョがかわいいスタジオジブリの作品で海辺の街が舞台となっています。フィクションの映画ですが、舞台の街のモデルとなった場所があります。
この記事では、2008年公開のジブリ映画「崖の上のポニョ」のリサの最後のセリフや年齢、死んだのかについて、お伝えしたいと思います。
リサのプロフィールや年齢
まず宗介の母親リサとは、どのような人物なのでしょうか?
プロフィールをご紹介致します。
リサは25歳の女性です。宗介が5歳なので、彼女は20歳の時に宗介を出産したということになりますね。
夫の耕一は、内航貨物船の船長をしています。耕一は仕事柄家を留守にすることが多いため、基本的に家事や育児はリサが行なっています。
リサの性格ですが、耕一の仕事が忙しく家に帰れない時には不貞寝したり、モールス信号で耕一を罵倒したりなど、少し幼い一面や無鉄砲な所があるようです。しかし元気で優しい性格で、家族を大切にしています。
またリサは家事だけではなく、仕事もしています。保育園の隣にあるデイケアサービスセンター「ひまわりの家」で働いています。
そして彼女は軽自動車の三菱・ミニカトッポを所有しており、「リサ・カー」と呼んでいます。これでいつも海沿いの道を元気いっぱい駆け抜けています。
リサが若くてパワフルなお母さんであるということが分かりましたね。
リサの最後のセリフは?
では、『崖の上のポニョ』の最後のシーンで、リサは何をしていたのでしょうか?
まずは、結末を簡単におさらいしたいと思います。
ポニョは命の水を溢れさせてしまい、これによって人間の世界が終わりを迎える魔法が働いてしまいます。
ポニョが人間になることによって魔法の力は消えます。しかし、ポニョが人間として生き続ける為には、宗介がポニョを愛し続けなくてはなりません。
ポニョと宗介は、ポニョが人間になることを望み、ポニョは5歳の女の子になるのでした。
では次に、リサが最後どのような行動を取っていたのか見ていきましょう。
魔法の力で宗介たちの町に津波が来ている頃、リサは宗介とポニョを家に置いて、働いている老人ホーム「ひまわりの家」の様子を見に行きます。
しかしリサはその日戻って来ません。
翌朝、宗介とポニョはリサを探しに行きますが、ポニョは途中で魔法の力が切れ魚の姿に戻り眠ってしまいます。そこにポニョの父フジモトがやってきて、2人を海底へ連れて行きます。
すると、なんとリサの勤めている老人ホームは海底にあり、そこではリサとポニョの母グランマーレが待っているのでした。
その後リサとグランマンマーレは言葉を交わします。
リサの登場はここまでです。
リサは死んだの?
ファンの間では、『崖の上のポニョ』の後半は死後の世界を描いていると噂されています。
それは果たして本当なのでしょうか?考察していきたいと思います。
まず、リサや老人ホームのおばあちゃんが海底にいるシーンについて考えていきましょう。
文学において、陸と海は生と死の境界線として描かれることがしばしばあります。陸は生を意味し、水の中は死の世界ということです。
これに当てはめると、リサ達は死の世界にいるということになります。
また、陸では車いすに乗っていたおばあちゃんは、海底では軽快に走っていますよね。これは天国に来たことによって身体が解放されたからと考えることができます。
そしてリサは最後にポニョの母グランマンマーレと会話を交わしています。その内容は分かりませんが、おばあちゃん達はその様子を眺めて、「リサさんも辛いでしょうね」と意味深な発言をしているのです。
この言葉の意味は、既に自分が死んでいることを知ったリサは、息子の宗介がポニョと生きる道を選ぶとしても、成長する姿を死後の世界からただ見守ることしか出来なくて辛いという風に考えられます。
更に宮崎駿自身も、この作品の裏テーマ「生と死の世界」ついて言及していました。
「海と陸はこの世とあの世とか、生と死とかいろんな言い方もできるが、五歳の子どもが分かってくれればいい」
このコメントは、まさしく生と死のテーマの存在を伝えていますよね。
また本作の音楽を担当した久石譲はこのように語っています。
「ポニョの音楽を作る時には、死後の世界や輪廻などの哲学的なものを取り入れながら、子供に理解できる音楽を作るという点で一番悩んだ」
こちらのコメントでも、死後の世界や輪廻というワードが出てきていますね。
この2人が実際にそう言っているのであれば、リサが海底にいるシーンは死後の世界を表していると言い切ってしまってもいいような気がします。
また、この作品のキャッチコピーを皆さんはご存知でしょうか?
それは「生まれてきてよかった」です。
この言葉、本作のストーリーから結びつけるには少し不自然なキャッチコピーではないでしょうか?
「生まれてきてよかった」という言葉を使う時って、死が直面している時や生が終わりを迎える前に、生きていたことを振り返って言う言葉のようにも思えます。
するとやはり、この作品の裏テーマは「生と死」であり、そのことをキャッチコピーからも示唆しているのかもしれませんね。
ジブリの作品は、毎回色々な分析がされていますが、『崖の上のポニョ』も中々深い裏テーマが隠されていました。
表面だけ見れば可愛らしい子供向けのアニメ映画ですが、それだけではなく大人も十分に楽しめる凝った構成がされていて、まさしく目から鱗状態でした…。
一回だけではなく何度も見返すことによって、また新しい発見ができそうです!