スター・ウォーズ・シリーズは、映画作家ジョージ・ルーカスが創造した壮大な物語です。
シリーズの7番目、新3部作の始まりの作品です。エピソード6から30年ほど経った設定です。
ルーク・スカイウォーカーがダース・ベイダーを倒し、銀河系に平和が訪れた前作(エピソード6)のラストを簡単に復習してから、新たなるフォースの覚醒が起こる瞬間を見にいきましょう。
エピソード6の復習
旧3部作の主役であるルーク・スカイウォーカーは、アナキン・スカイウォーカーの実の息子です。そしてアナキン・スカイウォーカーとは、あの有名なダース・ベイダーのことです。
ジェダイの騎士と対極に位置する暗黒面、ダークサイドに堕ちると”ダース”を冠する新たな名を授かります。
ダークサイドの者によって、ジェダイが皆殺しにされたり、デス・スターによって惑星が丸ごと消滅したりしてきましたが、ダース・ベイダーには父としての善の心が残っていましたので、二人の戦いにはルークが勝利し、帝国軍と反乱軍の争いは終止符が打たれました。
これによって銀河系に平和が訪れました。
フォースの覚醒 ネタバレあらすじ
銀河に自由が訪れてから30年あまり経ったころ。
レイア(キャリー・フィッシャー)とハン・ソロ(ハリソン・フォード)は結婚して、息子のべン=カイロ・レン(アダム・ドライバー)を授かっていました。
ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は、たったひとりのジェダイとして、新たなるジェダイを育成しようと尽くしていましたが、背いた若者を引き留めることができなかった責任を取って、姿を消してしまいました。
いま新たに、”ファースト・オーダー”と呼ばれるダークサイドに導かれる強大な軍事力を持つ組織が、平和な世界を脅かそうとしています。
レイアはいまは将軍としてレジスタンスを率いていますが、兄ルークの力を必要としていました。
ルークの居場所が記された地図が惑星ジャクーにあるとの情報を得て、優れたパイロットのポー・ダメロン(オスカー・アイザック)とBB-8という彼のドロイドがジャクーに降り立ちました。
地図は手に入ったものの、ファースト・オーダーの襲撃に遭います。
カイロ・レンによってポーは捕らえられてしまいましたが、地図はBB-8に託した後でした。
村はすべて焼かれました。
ストーム・トルーパーのFN-2187(ジョン・ボイエガ)は今日が最初の戦いで、凄まじさに慄いて動けませんでした。
スター・デストロイヤーに戻ったFN-2187は、攻撃しなかったことが問われる前に逃げようと決意します。
ジャクーの砂漠では、廃品回収でその日暮らしをしているレイ(デイジー・リドリー)という娘がいました。幼いころこの地に置き去りにされ、いまも家族が戻るのを待っています(見つけた反乱軍のヘルメットが宝物です)。
罠にかかっていたBB-8を助けると、そのままついて来てレイから離れなくなりました。翌日もいつものように集めた廃品を市場に売りに出かけると、驚くほどの高値でBB-8を買いたいと言われました。
売り物ではありません。
ファースト・オーダーの基地では、カイロの術によって、BB-8に地図を託したことを読み取られてしまったポーをFN-2187が救い出し、タイ・ファイターに乗り込んで脱出しようとします。
初めて操縦するタイ・ファイターでも、優秀なパイロットは沈着冷静です。
協力して攻撃をかわし、名乗り合う二人。FN-2187では呼びにくい、”フィン”はどうだ?と言うポーに「気に入った」というフィン。
「白とオレンジのBB-8というドロイドを見つける必要がある」と、ジャクーに戻ろうとするポー。再び攻撃を受けたタイ・ファイターはジャクーの砂漠に墜落しました。
フィンが探してもポーの姿は見えず、水を求めてひとり何時間も歩き、市場にたどり着きました。
そこで、ストーム・トルーパーに追われるレイとBB-8に出くわしました。「ポー・ダメロンを知っている」と一緒に逃げるフィン。
おんぼろの宇宙船=ミレニアム・ファルコンに乗り込み、攻撃してくるタイ・ファイターをフィンが撃ち落とし、宇宙空間へと飛び出しました。
ポーと同じく自らもレジスタンスだと名乗ってしまったフィンは、嘘で心苦しいです。
そのころ、ドロイドとFN-2187と娘を逃がしたという報告を受けて、カイロは激怒していました。大切にしているダース・ベイダーのマスクの前で、「必ずルークを見つけて殺す」と誓いを新たにしました。
宇宙に逃げたミレニアム・ファルコンは、大型船に飲み込まれてしまいました。ファースト・オーダーに捕まったと思ったが、現れたのはハン・ソロとチューバッカでした。
「チューイ、我が家だ」
ハンは借金取りに追われていましたが、ミレニアム・ファルコンでなんとか窮地を逃れました。
BB-8が、ルークの居場所の地図を持っているから、レジスタンスの基地に連れて行ってほしいと頼むレイ。
その前に、助っ人のいる惑星タコダナに向かうと言うハン。助っ人とは、マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)というフォースと強い繋がりを持つ長命のエイリアンで、基地に行くより逃げたがっているフィンを見抜き、レイにも「待っている家族は現れないと、本当は気づいているんだろう」と言います。
フィンは逃げ延びたいため、実はトルーパーだったと正体を明かします。
ショックを受けたレイがひとりで地下を歩いていると、呼ばれているような声がしました。古びた木箱に入っていたのはルークのライトセーバーで、手に取ると、自身の幼いころの記憶や、カイロ・レンの姿が見えました(レイにもフォースが!)。
カイロとハックス将軍は、ファースト・オーダー最高指導者にしてカイロのマスターであるスノークから叱責されていました。カイロは改めて忠誠を誓い、密告のあった惑星タコダナに向かいました。
BB-8を追跡していたレジスタンスもタコダナに現れ戦況は優勢になりましたが、地図を見ているレイがいればドロイドは不要と、カイロはレイを連れて去ってしまいました。
レジスタンスの最後の宇宙船からレイアが降りてきました。「あいつを見たよ。ここにいたんだ。」と息子の話をするハンは、レイアと会うのは久しぶりです(ハンは密輸業者に復帰していました)。
レジスタンスの基地でポーと再会したBB-8とフィン。
レイを救い出すこと、ファースト・オーダーの次の攻撃を止めること。レジスタンスには一刻の猶予もありません。
フォースの覚醒 結末
レイには、カイロのフォースの力が撥ね返されます。隙を見て自らのフォースの力を試してみたレイ(まるでエピソード4のオビ・ワンです!)は、見張りを操り、逃げ出すことに成功しました。
フィン、ハン、チューバッカの3人がスターキラー基地(デス・スターの最新版)に到着しました。基地に詳しいと大口をたたいてやってきたフィンですが、目的はレイを救い出すことでした。
自力で逃げ出していたレイと合流し、基地内に爆弾を仕掛け始めました。
カイロを見つけ「ベン(本名)」と呼びかけたハン。会話をするうちに、改心したように見えたカイロのライトセーバーが、ハンの身体を貫きました。深い闇に落ちていったハン。チューバッカは発狂し、起爆装置を押しました。
外へ逃げたフィンとレイは森でカイロと対峙しますが、すぐにフィンが重傷を負います。
フィンが持っていたルークのライトセーバーは、呼び寄せる二人のうち、レイの手に収まりました。レイのフォースが上回ったと思われたとき、スターキラーが内側から崩壊し始めます。
チューバッカの操縦するミレニアム・ファルコンでレジスタンスの基地に戻った3人。
ルークが去ってから沈黙していたR2-D2が起動しました。BB-8の持っていた地図とR2-D2の地図を組み合わせるとルークの居場所はわかりました。
そこへはレイが訪ねることになり、チューバッカと共に、最初のジェダイ・テンプルが建てられたという惑星オクトーに向かいます。
老いたルークと向かい合い、ルークのライトセーバーを手渡したレイ。
エピソード7はここまで。
フォースの覚醒 感想
レイとフィンの初々しいコンビが新しい風を吹き込みました。それから、感情表現の豊かなBB-8がたまらなくキュートです。いままでドロイドには興味がなかった女性の心もつかんだと思います。
レイがだれなのかが気になりますが、考えても考えてもわかりません。誰の子なのか、いろいろな説があるようですね。フォースを感じ、ライトセーバーを扱えますが、ジェダイならマスターについて修行する必要があります。ルークが導いてくれるのでしょうか。
終わりに近づいてほしくはないですが、続きが知りたい。複雑な心境です。