2023年5月16日よる8時からフジテレビ系列で放送される『奇跡体験!アンビリバボー』で、全米を震撼させたマクマーティン保育園事件が特集されます。
登園する園児が400人を超える人気保育園で、なんと369人にものぼる園児が虐待を訴えた事件で、全米で1番長く、一番費用がかかった事件としても有名です。
そんかマクマーティン保育園裁判とは、どのような事件だったのか、さらにこのマクマーティン保育園裁判ではどのような判決がくだされ、そしてその後どうなったのかも気になりますよね。
今回は、マクマーティン保育園裁判の概要は?その後についても調査について解説します。
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マクマーティン保育園とは?
今週の「ダークサイドミステリー」はマクマーティン事件回。ワタシは寡聞にして知らなかったが、番組内でも語られていたように正に現代のセイラム魔女裁判のような内容。おそらくこの事件に悪意をもって関わっていた人はいなかったという話に「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉を想起。 pic.twitter.com/FWj0gWVEx7
— 闘病‼虐げ先生 (@nexus_phase7) July 8, 2021
マクマーティン保育園とは、裕福な白人層が多く暮らすリゾート地、カリフォルニア州マンハッタンビーチにある児童施設です。
家族経営の保育園ながらもとても人気があり、園児数が400人を超えるなど、地元でもとても有名な保育園でした。
学校の創設者はヴァージニア・マクマーティン、娘のペギー・マクマーティン・バッキーや孫のペギー・アン・バッキーとレイモンド・“レイ”・バッキーが、マクマーティンが保育園で働いていました。
マクマーティン保育園裁判の概要は?
『デパートメント・オブ・トゥルース』
最初は平面地球説みたいなたわいもない陰謀論だったのが、だんだん「マクマーティン保育園(悪魔崇拝者が運営するとされた保育園)」や、「サンディフック小学校銃乱射事件(デマであるとされ遺族への嫌がらせを多発した)」と読んでてつらいのばかりになる… pic.twitter.com/j7UyiMuof8— NOBBON (@nobnobnobbonbon) December 21, 2022
全米でも類を見ない大きな裁判であるマクマーティン保育園裁判ですが、1984年から1990年にかけて行われた子供の虐待事件の刑事裁判です。
事件は、1983年にカリフォルニア州マンハッタン・ビーチに住むジョディ・ジョンソンという女性がマクマーティン保育園に通っている自分の息子が虐待を受けていたと告発したことから始まります。
なんとジョディは、園長の孫で保育士のレイモンド・バッキ―から虐待を受けていると告発し、すぐに捜査が開始されました。
しかし、ジョディの息子の虐待は保育士のバッキーによるものではなく父親によるものだと主張しましたが、父親が起訴されることはありませんでした。
そればかりか、1984年の春まで60人を超す児童が虐待されたと報道され、この事件がさらに大きな注目を集めていきます。
さらに捜査を続けた警察は、マクマーティン保育園の児童の保護者に質問状を送ったところ、なんと369人の児童が虐待を受けていたことが判明します。
すぐさま捜査が開始されましたが、マクマーティン保育園による虐待の物的証拠は何一つ出てこず、事件は暗礁に乗り上げてしまいました。
さらにこの事件のおかしなところは、虐待があったと語る園児たちの話が荒唐無稽なものばかりであり、その真偽が疑われ始めます。
園児たちの話では「施設の地下にはトンネルがあル」や「悪魔を祭る教会へとつながっていて動物の血を飲む儀式を強要された」さらには、「魔女が飛ぶのを見た」、「陰茎に陰茎を入れられた」、「犯人は俳優のチャックノリス」といったものばかりでした。
なんとも不思議な意見ばかりの報告ですが、この証言を引き出したのが、セラピストの資格を持っていないキー・マクファーレンによる人形を使ったカウンセリングだったのです。
マクファーレンは、人形を使ったセラピーを行いながら、まるで虐待があったかのような質問をぶつけ、子どもたちに偽りの記憶をさせていました。
そのため、意味不明な言葉や、ありもしない地下道などの話が出てきており、警察をさらに困惑させることになっています。
マクマーティン保育園での虐待はなかったとする情報が流れましたが、この事件を報道したウェイン・サッツというリポーターがこの内容をセンセーショナルに報道してしまいます。
このことでさらに注目を集めることになりますが、その頃、最初に通報したジョディが妄想型統合失調症とアルコール依存症であったことが判明し、さらに虐待の真偽が疑われ始めました。
とても話題を集めた事件ですが、裁判でレイモンド・バッキ―は裁判で無罪となりましたが、検察がすべての罪で有罪をすることを諦めため煮えきらない事件となりました。
それでもレイモンド・バッキーが無罪を獲得したことにより、史上最悪の冤罪事件として、マクマーティン保育園裁判が有名になりました。
マクマーティン保育園裁判のその後
5/25は、バーナード バラン(Bernard Baran)さんのお誕生日。アメリカのデイケア従業員。1984年、マクマーティン保育園裁判で有罪となり終身刑を宣告されるも、後に起訴は取り下げに。Day-care sex-abuse hysteriaの犠牲者のひとり。2014年、同性パートナーに看取られ、死去。https://t.co/DhIvZw6ei9 pic.twitter.com/W2slATYqNm
— レインボーアイル (RAINBOW AISLE) (@rainbowaisle) May 25, 2022
園児への虐待が疑われたレイモンド・バッキーは無罪となったものの、大きな事件となったため、名前を変えてロサンゼルスを離れたとされています。
さらにこの事件で被告人となったヴァージニア・マクマーティン、娘のペギー・マクマーティン・バッキーや孫のペギー・アン・バッキーは、多額の裁判費用のために破産しています。
加えてとても大きな事件であったことから、再就職先も見つからず、困難な人生を歩むこととなりました。
このマクマーティン保育園裁判で大きな冤罪を生むことにになったキー・マクファーレンのせいで、今もバッキーを恨む人や虐待の記憶が蘇り心に傷を負ってしまった人が多くいるようです。
この全米を震撼させたマクマーティン保育園裁判は「誘導尋問」というテレビ映画にもなっています。
日本でも2021年7月にNHK BSプレミアムにおいて放送の『ダークサイドミステリー』で、当時の状況が紹介されていました。
マクマーティン保育園裁判のまとめ
1982年、FBI捜査官のテッド・ガンダーソンが、マクマーティン小学校で行われていた悪魔の儀式の虐待を、トンネルの紛れもない証拠で証明しました
動画👇https://t.co/EsGOpj9smg pic.twitter.com/EBbELep4i9— ma (@mai95786741) July 8, 2021
今回は、マクマーティン保育園裁判の概要は?その後についても調査について解説しました。
マクマーティン保育園で本当に虐待が行われたのか、記憶はすべて捏造だったのか、検察が立証不可として裁判が終わったため、謎に包まれたままです。
それでも、この事件で多くの園児が心に傷を負い、今も苦しんでいるという事実があるほど、多くの人に影響を与えた事件でした。