アレンデール国の女王エルサは、雪や氷を作り出す魔法の力を持っています。その力は、美しくもありますが時に人を傷つけます。
エルサにはなぜこの力が与えられたのでしょうか。
その謎を解くために旅に出ます。
今作でも、雪だるまのオラフは純粋でキュート。素直な言葉はまっすぐ心に刺さります。オラフ劇場も見ものです。
アナと雪の女王2のネタバレあらすじ
アレンデール王家の姉妹、エルサとアナ。幼い二人は、まだエルサの魔法の力で無邪気に遊んでいます。
眠りにつく前、父アグナル国王から、昔々のお話を聞いています。
祖父ルナード国王の時代、北方の森に住む先住民のノーサルドラ族との友好の印としてダムを建設しました。その祝いの席で突然争いが起こり、国王は亡くなりました。アグナル王子は謎の少女に命を救われますが、怒った精霊たちによって深い霧の壁ができ、森は閉ざされてしまったということでした。
話の続きが聞きたい娘たちに、母イドゥナ王妃は”伝説の川アートハラン”の子守唄を歌ってくれました。
そして現在、魔法の力を隠すことをやめ、女王として国民と、妹のアナと平和に暮らすエルサの毎日は幸せです。
でも最近、エルサだけに聞こえる不思議な歌声に、呼ばれているような感じがしていました。
ある日、その歌声に応えるようにエルサが魔法を使うと、アレンデールに異変が起こり、大地が揺れ強い風が吹き、すべての火と水が消えました。国民はフィヨルドの上の崖に避難しました。
トロールの長老が「古代の魔法が目覚めた。怒っている精霊を鎮めるには、過去の間違いに決着をつける必要がある。」と言いました。
過去の間違いとは?
幼いころ父が話したくれた森を探してみようと、エルサとアナ、クリストフとスヴェンそれからオラフは、旅に出ることを決めます。
一行の目の前に現れた霧の壁は、話に聞いた精霊の住む閉ざされた森でした。エルサが手をかざすと中に入ることができました。
侵入者に気づいた風の精霊ゲイルは竜巻を起こします。エルサが反撃すると、風に舞い上げられた雪が固まって”少女の腕に抱かれるアグナル王子”の氷の彫刻になりました。
騒ぎに駆けつけた人々は、その昔、森が閉ざされ閉じ込められたアレンデールの兵士と、ノーサルドラ族の人々でした(この間もずっといがみ合っていたようです)。
次に現れた火の精霊は小さな(愛くるしい)サラマンダーで、エルサの氷の力によって鎮まり、エルサと仲良くなります。
不安な気持ちになるとエルサはいつも母の形見のショールを身につけます。そしてそのショールは、ノーサルドラに伝わるものだと分かりました。
父を助けた少女とは、ノーサルドラ族の、母だったのです。
ショールには4つの精霊のシンボル+5番目のシンボルも記されていました。
ノーサルドラの青年と意気投合していたクリストフを置いて、エルサとアナとオラフは先を急ぎます。
森を進むと、難破船を見つけました。それは、サウス・シーで遭難したと聞かされていた両親の乗っていた船でした。二人はなぜ危険なダーク・シーに向かったのでしょうか。
船を調べると、”過去を知る川アートハラン”への地図が見つかりました(伝説ではなかったのです)。両親は、エルサの力がどこからきたものなのかを調べるためにアートハランを目指し、その手前の危険なダーク・シーで遭難したのでした。
自分のために両親が死んだのだと自分を責め、悲しむエルサを、「それは両親の決断だった」と慰めるアナ。
アートハランを目指すことを決めたエルサですが、この危険な旅にアナとオラフを連れて行くわけにはいきません。二人を氷のボートに乗せて流してしまいました。
エルサはたったひとりで、真実を見つけることができるでしょうか。
アナと雪の女王2のラスト結末
オラフはエルサに対して怒っていました(オラフが怒るなんて)。
アナとオラフの乗ったボートは、地の精霊アース・ジャイアントが眠る谷をどうにか通り抜けましたが、出口のない”失われた洞窟”に迷い込んでしまいました。
エルサはダーク・シーに着きました。
荒れ狂う波を魔法で凍らせようとしますが全く歯が立ちません。馬の姿をした水の精霊ノックが襲ってきます。力は互角のため、何度もぶつかり合います。
最終的にはエルサが手なずけ、彼に乗ってアートハランにたどり着くことができました。
そこでエルサが見たものは。
その昔、エルサの祖父ルナード国王が、ノーサルドラの長を裏切って争いを起こした事実でした。建設したダムは友好の印ではなく、精霊たちの力を、ノーサルドラの民を、封じ込めるためのものでした。
アートハランの氷に囲まれ、身体が凍り付く寸前に、エルサはアナにメッセージを送りました。
洞窟では、オラフがばらばらになって消えてしまいました。この時エルサからのメッセージをしっかりと受け取ったアナは泣くことをやめ、自分にできることをするために立ち上がりました。
ダムを壊す=大量の水が押し寄せアレンデールが滅んでしまうかもしれません。でも国民はいま崖の上に避難しているから命は救えます。今しかない!
わざとアース・ジャイアントたちを起こし、ダムへと誘導します。クリストフやアレンデールの兵士たちも合流し、力を合わせます。作戦通りに、ダムは破壊できました。溢れだした水はアレンデールに向かいます。
ノックに乗ったエルサが先回りし、大きな大きな氷の壁を作り王国を守りました。
森の霧も晴れました。
再会したエルサとアナは雪だるまオラフを作りました。
アレンデールには平和が戻りました。新しい女王はアナです。クリストフのプロポーズというサプライズもありました(彼は最初から最後までこのプロポーズのことで頭はいっぱいでした)。
エルサは母の故郷の森で、第5の精霊として、人と精霊をつなぐ架け橋として、森を守っていくことになりました。
アナと雪の女王2の感想
風、火、水、大地の4つの精霊によって守られた森、自然と共存しているノーサルドラ族。人間の入り込む余地などなかったのです。またしても人間の”未知なるものへの恐れ”が招いた愚かな行為でした。
映像が素晴らしかったです。特に水と氷です。ダーク・シーや、水の精霊、エルサの魔法など。美しさと力強さが表と裏で、圧倒されます。
前作以上に”自分らしく生きること”の大切さを教えてくれます。「エルサ、エルサ」といつもエルサの側にいた(エルサラブな)アナが、ひとりでも、魔法がなくても、新女王です。
それからクリストフの見守り支える愛情。もともと女心や駆け引きなんてわからない素朴な男性です。こんな男らしさもあるんだなと感じました。それにとてつもなく歌がうまかった!それは前作ではわかりませんでした。
最後にもう一つだけ。オラフの言葉が沁みるんです。重要な伏線であったり、あとからじわーんと押し寄せてきたりします。この物語に欠かせない存在です。オラフのひとり芝居(オラフ劇場)を観たいから、もう一度鑑賞しようかなと思っています。