就職採用ウェブテストで、替え玉受験を行って、28歳の会社員を逮捕されました。
「替え玉受験」という言葉は昔からありますが、実際に「替え玉受験」が行われているとはビックリですね。
「替え玉受験」していたことがなぜバレたのでしょうか？逮捕された理由や大学受験においての替え玉受験についてもお伝えしたいと思います。
替え玉受験とは？
企業ウェブテスト替え玉受験疑い、20代男逮捕 全国初https://t.co/UbmyNfeMBM
男は1月以降、SNSを通じて依頼を受けた計約300人から、受験用IDやパスワードを教えてもらうなどして延べ約1000社のテストを代行受験。
1科目2000円程度で請け負い、計約400万円の報酬を得たとみられる。
— 産経ニュース (@Sankei_news) November 21, 2022
替え玉受験とは、「受験者以外の者が受験者本人になりすまして試験を受ける」ことをいいます。
替え玉受験が行われるものとしては、大学入学試験や国家試験などの試験でも発覚している
実際にこれまでに替え玉受験は発覚しています。
【大学入試試験】
・1975年の津田塾大学の入学試験で、受験生の父親で受験生の通う高校の英語教師が女装して替え玉受験した。
・1991年の明治大学の入学試験で、人気有名人の息子ら20人の替え玉受験が発覚、明治大野球部元監督ら3人が逮捕された。
・2009年の中央大学理工学部の入学試験で、ある志願者が自身と替え玉受験者の証明写真を、それぞれパソコンに取り込んで合成、できあがった写真を受験票に貼り、2人のどちらにも見えるよう工作していたことが発覚した。
・大学入試センター試験では、2008年に東京海洋大学試験場において、また2010年に京都橘大学試験場において、替え玉受験が発覚している。
【資格試験】
・アマチュア無線（電信級・電話級）の試験で替え玉受験などの不正問題が深刻化。1976年（昭和51年）、郵政省が試験を実施していた日本アマチュア無線連盟に対して書面で注意した。
・国家資格である建築施工管理技士試験でも、資格スクールの職員が関与する大規模な替え玉受験が行われたことが発覚している。
・配置薬販売業の社長が、髪形を変えるなどして自分の息子に成り済まし、登録販売者の資格試験を、息子の代わりに替え玉受験していた事例が発覚している。
・2014年2月に体罰により公認スポーツ指導員資格を取り消された浜松日体中学校・高等学校の元バレーボール部監督が、再取得を目論み、2018年11月の共通科目の検定試験を替え玉受験させており、2019年6月3日付で、受講取消処分が下された。
【入社試験】
各企業が入社試験の一部として、ウェブサイト上で行っている一般常識試験や適性試験において、十分な本人確認がされていないため、替え玉受験に手を染める学生が相次いでいる。
2022年には企業が就活生の基礎学力を確認するために実施したオンラインの試験を有償で代行していた者が、私電磁的記録不正作出の容疑で逮捕された[10]。依頼した者も書類送検が検討されている。
これまでに何度も発覚しているみたいです。
今回の事件では、就職採用試験で企業が学生の学力や適性を判断するウェブテストで替え玉受験を行ったようです。
替え玉受験なぜバレた？
400件のwebテストを替え玉受験して、売上はたったの300万円。大企業の職を失って、さらに氏名と顔写真まで公開されるには、あまりにも端金すぎる。https://t.co/4Js3hvI0Ky
— トイアンナ/メディア運営代行 (@10anj10) November 22, 2022
今回、替え玉受験がなぜバレたかというと‥‥
今回のニュースではこのようにあります。
不正受験防止のため、受験中の様子を監視できるシステムを使うなど対策をとっていた企業も多い。ただ、田中容疑者と女子学生は、パソコン画面を遠隔で共有させ、田中容疑者がワイヤレスイヤホンを通して女子学生に回答を伝えていたという。
ということは、バレるはずがないわけですが、なぜ、バレたのでしょうか？
なぜ、バレたのか考えられるところとしては、こんな理由があります。
・テストの結果と面接での対応が明らかに違う
もしくは、テストの結果と面接時の対応が違っていた
・学歴が低いのにテストだけ得点が高い
・問題を解く時間が短すぎる
・成績が良すぎる
「パソコン画面を遠隔で共有させる」という手の込んだ手法なのに、バレてしまったのは、どこかで辻褄が合わなくなってしまったんでしょうね。
＜追記＞
テレビニュースによると、サイバーパトロールで発覚したようです。
替え玉受験で逮捕された理由
今回の事件では、替え玉受験をした人は逮捕され、依頼した人は、書類送検されました。
私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、逮捕されたみたいですね。
替え玉受験は、ツイッター上で、金銭と引き換えにした受験代行をうたった書き込みが相次いでいるんですよね。
なので、比較的、身近な問題で、不正受験が問題化しています。
ウェブテスト代行が摘発されたのは、今回が初めてとのことです。
大学の替え玉受験では？
大学受験の替え玉受験も問題になっていて、これまでにさまざまな大学で発覚して、ニュースになっています。
海外の大学でも替え玉受験は問題になっています。
マカオ科技大学で「替え玉受験」発覚…依頼者と受験者の双方逮捕 from editor #macaushimbun pic.twitter.com/51IHJRqLw9
— （株）ワイアードジャパン (@wiredjapan) June 1, 2017
まとめ
替え玉受験は、見つかれば、今回のニュースのように逮捕されてしまいます。
スマホで簡単に依頼できることから、安易に替え玉受験を依頼してしまう方もいそうですが、絶対にしてはいけません。
合格したとしても、後から逮捕されてしまうということが今後、起きるかもしれません。
しっかり勉強して、受験しないといけないですね。
